SaaSの運用についてはリリース前・運用ステージ・成長ステージと、SaaSの運用についての記事です
私は営業の立ち上げの仕事を請け負うことが多く、その中でもSaaS関係の企業からの仕事の依頼が多かったので、そこで感じた問題点を記載していきます
SaaSリリース前
実際にSaaS立ち上げから商品の販売方法について一緒に考えることが多いのですが、販売方法に困った企業はどこも事業計画や期日が迫ってきたからプロダクトをリリースするケースがほとんどです。
期日が迫ってプロダクトをリリースする場合、SaaS開発に思ったより時間がかかって市場のニーズを把握しないまま、プロダクトをリリースした場合です。
プロダクトはベータ版を出して、市場のニーズを把握した上で正式版をリリースできるのが理想ですが、なかなかそういってられないのが現実かと思います。
プロダクトは計画通りだけど、SaaS化に大幅に時間がかかってしまうケースですね。
市場ニーズを把握した上で正式版をリリースすることが大事ですが、流行の波の動きが早いIT業界ですから、早期リリースも大事なので難しいポイントですが・・・
SaaS運用ステージ
ここでは前回お伝えした、SaaSの最大のメリットはスケールメリットを享受ですることです。
ですが、運用ステージで誤った運用をして、利用者が増えて売り上げは上がっているが、運用を維持するための人件費や保守管理費用が嵩んでしまい、固定費が高くなっているケースです。
誤った運用とは、テナント毎に請求方法や費用が違ってしまい、費用の請求だけでも大幅な時間や工数を割いてしまったりします。
また営業側の意見が強くて、顧客の要望で機能を追加したと、ですが、その顧客いがいほとんどその機能を使うことがなかった場合。
SaaSは事業者側がサービスのほとんどの責任を持ちますから、一人でもサービスを利用していると、そのサービスの維持・管理・更新・トラブル対応をやらなくてはなりません。
これは開発サイドの意見が強くて、開発側がとりあえず機能を追加していまうと、運用側に負担がいくので、結果としてSaaS最大のスケールメリットを受けることができなくなっています。
ですから、SaaSを運用する上で、その機能は本当に必要なのか、そう入ったことを検討しながらサービスを改善していくといいのかなと思います。
成長ステージ
ここは前回のSaaSベンダーの責任の記事でも記載しましたが、オンプレミス型のプロダクトは売ることが一つのゴールですが、SaaSはサービス利用の壁が低いものですから、ユーザーは必要でないと判断すると、すぐにサービスを辞めてしまいます。
ここではソフトウェアの改善に力を注いでいく段階になりますが、利用データを活用してプロダクトを改善していくことが大事かと思われます
ここでも営業と制作とサポート ここの連携が大切になってくると思いますし、やはりうまく収益を伸ばしているSaaS企業はこの辺りうまくやっているなあと感心することもあります。
全てのSaaS事業者に共通して大事だと感じたこと
仕事上、うまくいっていないSaaSプロダクトを取り扱っている企業が顧客になることがほとんどですが、一つ共通して言えることは、営業・開発・サポート この部署が連携できていないことやパワーバランスの差が出ている企業が、収益性が低いSaaSを展開していると。
BIZ・DEV・OPS この三つが成り立って、運用を効率化したSaaSビジネスが完成していくはずです。
全ての部署が連携してSaaSを継続的に成長させていく必要があります。
ですから、SaaS部分を完全に外注してしまった場合、外注先の企業は指示通りにしか制作しないことがほとんどなので、DEVの意見を取り入れることができません。
例えば、運用の効率が悪くなる機能の開発を少数の顧客が求めていて、BIZが委託会社に依頼すると、SaaS開発側は効率が悪くなると思っていても、それをいうことはほとんどないと思います。
その結果、歪な形をしたSaaSが出来上がってしまうのかなと感じます。
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